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京都へ行こう!~その8 [パパの絵日記]

二条城

旅に出る前から京都の三日目は一日中雨だということを週間天気予報で確認していました。そこでこの日は遠出をせずに、ホテルから駅周辺を軽く散策し、お土産なんかを買うことにしていました。ところがやっぱりこの日も大変な一日になってしまいました。

 

二条城

まずはホテルの真っ正面にある二条城から一日がスタートです。場所が場所だけに、雨でもお構いなしに次々と観光バスがやってきます。老人会みたいのから、小学生、中学生、高校生、外国人と入り乱れて建物の中へと吸い込まれていきます。

 

二条城の庭園

城内は団体客で溢れかえっていて、こういうときにどうしてかと思うのが「金魚の糞みたいにズラズラと長蛇になって行進する団体」の存在です。特に小学生なんかは僅か1メートルでも前を行く者から遅れまいと、一般客を押し退けてでも必死です。そのくせワイワイと下らぬお喋りばかりなので、こちらが聞きたい観光案内が聞き取れずに迷惑してしまいます。

 

二条城

個人的な考えを書けば、どうせ小学生時代に歴史的価値のある場所を巡ったとしても、将来覚えているはずもありません。高校で行った修学旅行ですら殆ど記憶に残っていない私が言うのですから、間違いありません。それなら一般客の迷惑になるような状態でこういう旅行をするだけの意味があるのかって話です。もっと年をとってから、自分のお金と時間を使って見て回った方がよほど良い旅になると思いますけどねぇ。

妻なんかは高校修学旅行でここに訪れているにもかかわらず、鶯張りの廊下すら記憶にないと言うくらいですから、子供が来て何かの役に立つ場所とは思えません。

本丸跡からの眺め

きっと天気が良ければもっとたくさんの人で溢れるのでしょうが、雨のために外へ出ると人もまばらという状態です。まぁ、人の流れに沿って見るだけの場所ですから早々に切り上げて、タクシーを拾って昼食の予定をしているお店に向かいます。

 

雅六

私の京都の記憶は10年前に仕事で訪れた時のことが殆どです。高校修学旅行でも来ているのですが、その時に訪れた場所いくつか覚えているだけなので旅行には何の役にも立ちません。その10年前に食べて感動したのが、聴松院の湯豆腐と、ここ麩坊雅六の生麩を使ったお弁当でした。

聴松院は残念ながら店じまいをしてしまっていましたが、雅六さんは当時よりも盛況のようです。たぶん10年前に訪れた時がお店自体が建って間もないときだったと思います。それまで正式な生麩料理なんて食べたことがなかったので、是非一度食べてみたいと考えたわけです。そもそもが生麩会社が出店したお店だけに、お料理もとても美味しいですよ。

今回は「生麩料理なんて食べたことも見たこともない」という妻に一度は食べさせてあげたいと思っての訪問でした。聴松院の湯豆腐は残念でしたが、雅六の生麩料理はお気に召したようです。

 

東本願寺 東本願寺

雅六さんを出てすぐに東本願寺です。今日の予定はここから西本願寺へ回り、さらに歩いて東寺へ、そこからタクシーを利用して東福寺の紅葉見物です。少しずつ痛み始めた足で、果たして全て回ることができるんでしょうか?

西本願寺 犯人が残した足跡か?

その巨大さに圧倒されるお東さんに比べ、西本願寺の佇まいは小振りに感じてしまいます(実際はそれでも巨大な建物なんですけどね)。きっと普段ならば楽々歩ける距離だったのでしょうが、もうこの時点で雨の中をゆっくりとしか歩けない有様になっていました。結構な雨だったので人通りが少なく、大勢の人の流れに乗るような早足にならずにすんだのが不幸中の幸いだったでしょうか。

二人とも完全に夏モードの靴だったために、西本願寺に着くまでに妻の靴はびしょ濡れ状態。床にはおもしろいくらいクッキリと足跡を残してのお堂巡りとなりました。今にして思えば履き潰して良い程度の安い長靴を買えば良かったですかねぇ。

 

東寺

東西両本願寺は言わば旅の付け足しみたいなもので、本当に訪れたかったのは「日本一美しい」と言われる東寺の五重塔でした。これまた芳しくない足のために西本願寺からの移動に相当な時間が掛かってしまいました。おそらく普通に歩けたなら雨とは言っても半分の時間で着いたはずです。しかしちょっと頑固な私は「旅とは自分の足で歩いてなんぼのもの」という思いもあって、この距離の移動にタクシーだけは使いたくありませんでした。でもこの数時間後には、ここで素直にタクシーを使えば良かったと後悔することに・・・

あいにくの雨ではありましたが、「ずーっと会えない遠距離恋愛の相手」のようだった東寺にようやく辿り着きました。それは本当に辿り着いたという表現がピッタリするくらい、足に体重が掛かるたびに激痛が・・・。それだけの思いをしながら間近に見る五重塔は、やはりとても美しく感じました。しかしこの後の予定を計算すると、ここで拝観までする時間の余裕はありません。この塔が見られたことで良しとして、次なる目的地である東福寺へと向かいます。ここは普通でも歩ける距離ではありませんから、素直にタクシーを利用しました。

 

東福寺の参道 焼き餅

旅先での情報収集にタクシーの運転手さんに話を聞くことも多いのですが、この時の運転手さんは今の私にはちょっとマズイだろうという情報をくれました。聞けば「東福寺さんは人出がすごいので、あまり奥まで車が入れない。そこからは歩くしかないが、帰りが大変。タクシーの待機所がないために、まずタクシーは拾えない。どうしてもというなら、第一赤十字病院あたりで流しのタクシーを捕まえるか、泉涌寺まで上って休憩しているタクシーを頼むしかない。訪れる人が少ない泉涌寺はタクシー運転手たちの休憩場所になっているのでタクシーはいるだろうが、休憩を中断してまで乗せてくれるかどうか分からない」というじゃないですか。今の足の状態で長距離坂道を歩くってのは避けたいんですけど・・・

それでも東福寺はこの旅行の目玉のひとつですから行かないわけにはいきません。きっと心配してくれているのでしょうが、実際に私の足の痛みは私にしか分かりませんから、妻はタクシーを降りてスタスタと坂道を上っていきます(ρ_;)

山門前にヨモギ大福の焼き餅が売られており、これが妻のツボに嵌ったようで、旅から帰ったらスーパーで大福を買って自分で焼いてみるとまで・・・。そりゃ嬉しそうで見ていて楽しくなりましたが、私の心配はひとえに自分の足の状態でした。

 

臥雲橋から通天橋を望む

旅に出る前にホームページで調べると、東福寺の紅葉は見頃となっていました。それゆえにどれだけ足が痛くても来ずにはおれなかったわけです。確かに臥雲橋の上から向こうに架かる通天橋を望むと、その間の渓谷に見事な紅葉が広がっていました。

 

東福寺にて

紅葉が見事なだけにものすごい人出で、押し合いへし合い状態での記念撮影があっちでもこっちでもという状態です。なんだか人の流れに押されるようにして、紅葉の中を通り過ぎてしまいました。まぁ見ることができただけで良しと言うことなのかもしれません。

 

東福寺にて

さーて、問題はここからどうやって次の目的地まで移動するかです。先の運転手の話が事実なら、いささか大変な事態を覚悟しなければなりませんが・・・。

先日の「そうこくじ」事件といい、京都のタクシー運転手の話ってのは当てにできないようです。実際に帰りに山門を出たところで参拝者の通行整理をしている人に「タクシーって拾えませんよね?」とダメ元で試しに訊いたみたところ、「タクシーなら、ほらそこに1列で並んでおるやろ。それに乗ったらよろし」と。拍子抜けです・・・またしても運転手に騙されるところでした。このオジサンに訊ねなかったら、どれだけ足の痛みを堪えて歩かねばならなかったことか・・・。
私などはたまたま歩きすぎて一時的に足が痛くなっただけですが、御病気で足が悪い人もおられるわけで、その人たちの参拝を考えたらタクシーが利用できないお寺さんなんてあるはずもないと分かるんですが・・・。それにしても京都のタクシー運転手ってのは嘘つきが多いなぁ。

 

ようじや おたべのお辞儀人形

無事にタクシーを利用して、最終目的地の四条河原町までやって来ました。此処で利用したタクシーの運転手さんは良く喋る人で、乗ってから降りるまでずーっと喋り通しでした。先の運転手さんに訊いた「東福寺は車が拾えない」という話をしたら、「どこのどいつがそんな嘘っぱちを言いよるんか?同じ京都の運転手として情けないねぇ」と。

 

うなぎ「きっちょう」 鰻丼

四条河原町付近にはお土産屋さんが立ち並んでおり、ここでお土産を買うことにしていました。高校の頃には新京極で土産屋巡りをしており、もっと広い通りで店もたくさんあったように記憶していたのですが、この年になってから来てみると普通の商店街なんですね。

ここからがちょっと大変でした。お土産と言ってもなかなか決まりません。まずは妻が行きたいと言っていた「ようじや」でショッピング。男の私には分かりませんが、ここのあぶらとり紙はよく見ますね。
そこからあっちの通り、こっちの通りと行き来してみるのですが、なかなかお土産に適当なものが見つかりません。そろそろお腹も空いてきましたが、私の足の方も「今日の打ち止め」が近くなってきたようです。
目にとまったうなぎ屋さんで手っ取り早く夕食を取ってしまうことにしました。この際、休憩を取ることが先決で、旨いか不味いかなんて二の次です。ここで休憩を取らなければ、明日歩けなくなりそうな気もします。飛び抜けて旨いという訳でもありませんでしたが、まあ十指のうちには入りそうです。ここでの小休止のおかげで、また歩く気力が僅かに戻ってきました。

 

たこ焼き「笑屋」 ねぎたこ

前夜にホテルで見たバラエティ番組で、京都駅近くのたこ焼き屋がとても旨いという話がありました。夫婦ともにその記憶が強く、目に付いたたこ焼き屋で食べてみることにしました。テレビで紹介していた店ではありませんが、これはこれで非常に美味しくいただきました。京たこ焼きってのは初めて食べたのですが、これなら毎日食べてもいいかなってくらい好きになりました。

さて、京都観光も明日が最終日です。あらかじめ調べた天気予報では雨はありません。いよいよ今回の旅行の本命、金閣寺~嵐山コースです。足がちょっと心配ですが、たとえ杖をついてでも金閣寺には行かねばなりません!


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京都へ行こう!~その7 [パパの絵日記]

相国寺

いつも妻のブログにコメントを入れてくださる方に、「京都でおすすめってどこでしょう?」という質問をしてみたら、「相国寺が静かでいいんじゃない」と教えていただいたそうです。こちらから訊ねておいて行かぬと言うわけにもいきませんから、南禅寺からタクシーで移動です(ちょっとこの区間の公共バス路線を調べている暇がありませんでした)。到着してみたら拝観終了時間まで1時間足らずだとか・・・タクシー使って正解でした。

タクシーの運転手に「しょうこくじまで行ってください」と告げたら、「しょうこくじ?あぁ、そうこくじさんね」って仰る。「そうこくじっていうんですか?」と聞き直してみると、「そう、そうこくじ」って自信満々・・・そりゃ地元の人が言うんだからそうなんだろうと、そのときは思ったわけですが何だか釈然としません。あとで調べてみるとやっぱり「しょうこくじ」じゃねぇか!

 

相国寺

京都市内にあるからなのか、ほかに比べると小さなお寺さんだと思ったのですが、案内してくださったお坊さんの話では「臨済宗相国寺派総本山」という由緒ある寺院で、京都五山の第二位という大寺院だったそうです。ちょっと調べてみると、足利義満によって一時的にせよ第一位とされたときもあるそうです。その敷地は本来なら、東は寺町通り、西は大宮通、南は一条通、北は上御霊神社との境までとなっていたそうですから、広大なお寺さんだったことが分かります。市中にあったために何度も大火に見舞われ、そのたびに縮小されてしまって今の状態になっているのだそうです。お見それいたしました。

 

banryuzu

相国寺さんで圧倒されたのが、法堂天井に描かれた狩野光信による蟠龍図。現在は撮影禁止になっていますが以前は構わなかったそうで、この画像だけ余所から拝借しています(申し訳ない)。

たくさん説明してくださったお坊さんに促され、特定の場所に立って手を叩いてみると、確かに反響と共鳴で竜が鳴いているように聞こえます。PCなどない時代にこの効果を考えてこの伽藍を建てたのだとすると、当時の建築家たちの技量というのは計り知れません。

この蟠龍図には「鳴く」こと以外にも特徴がもう一つあるそうで、伽藍のどこから見上げても龍が自分を睨み付けているように目が動くとか・・・。実際にやってみるとちょっと微妙な気もしますが、そう思えばそう見えますかね。

 

 

 

 

20091116_155632  20091116_155542

方丈内に掲げられている観音菩薩像画の複写が展示されており、「普通じゃん、ふ~ん」って感じだったのですが、この画はなんと全てが教典文字で描かれているというのを知って改めて見直してみると、確かに一本の線に見えていた部分は全て文字が並んでいます。

 

庭園

方丈の廊下をグルッと裏へ回ると、街中とは思えない静かな庭園が現れました。なんでも真ん中の窪地には本来は水が流してあり、それを川に見立てて奥川が山地を表しているんだとか。この手の庭は、明治になってからの開拓地である北海道では絶対に見ることができないので、「おぉ」っと完全にお上りさん気分になってしまいます。

 

宣明 宣明

法堂から外へ出て左奥へと回ると「宣明」と呼ばれる風呂のための建物があります。風呂とは言っても行水程度のもので、修行の垢を洗い流すという意味合いだったようです。建物の裏手で湯を沸かし、筧からその湯を宣明側へと流し込み、瓶にたまった湯を柄杓で被ったものだそうです。この広さだと一時に一人という感じだったでしょうか。おそらく風呂も修行の一つと考えられていたでしょうから、今のように大人数でワイワイガヤガヤなんてはずもなく、一人黙って湯を浴びるというものだったのかもしれません。

 

敷地を歩く

宣明を見て相国寺の拝観は終わりです。夕刻4時、これからホテルに向かうにはちょうど良い時間のように思われました。

境内をグルッと回ると、これまた北海道では見ない光景が飛び込んできました。参道を半袖に短パンという格好の中学生が「いっち、にぃ」という掛け声とともにランニングして来るじゃないですか。北海道育ちの私でさえ肌寒いと感じるのに、なにゆえ短パン?

 

 

 

 

 

 同志社大学 ビルに挟まれた民家

京都府警 ここはどこだ?

相国寺からこれからの宿となる全日空ホテルまで、地図で見ると歩けない距離ではなさそうです。北海道は不採算となった鉄道やバスの路線は次々と廃止されたため、自家用車天国になってしまいました。実際に車がないとどうにもならない広大な土地柄なのですが、完全に車慣れしてしまって歩ける距離でも車で移動するというのが習慣になってしまった人もたくさんいます。そういう人って可哀想だなと思いますよ・・・きっとこういう旅行でもすぐにタクシーを利用するでしょうから、歩けば見たり聞いたり感じたりできるはずのその街の風情を知ることができないわけですから。

そういえば、京都府警本部の周りを通ったのですが、私たちの後ろに怪しげな男たちが付いてきました。府警本部玄関前でその男たちは府警内に入っていきましたから、きっと私服刑事だったのでしょう。後ろに付かれたときになんとなく「警察の近くだから刑事だって歩いてるよな」と考えていたのですが、妻の方は(なんだか屈強で怪しげなヤツが付いて来る)と少し恐怖を覚えていたとか・・・。ちょうど旅行中に、何の理由か知りませんが、天皇皇后両陛下が京都にいらっしゃっており、その警護目的で市内至るところで警察車両を見かけました。

 

全日空ホテル

相国寺から全日空ホテルまでの道程を、知らぬ街の地図を片手に歩くのはシンドかったですねぇ。方向は間違っていないはずなのに、歩けども歩けどもなかなか到着できません。「こんなに遠いのなら地下鉄を利用すれば良かった」と思ったときには、すでに行程の半分以上を歩いていました。地下鉄駅の路線からもはずれてしまい、そうかと言っていまさらタクシーに乗るにはホテルは近すぎる気がします。

私よりも10歳も若いだけあって妻は「平気、平気」と元気に歩を進めます。「京都ではとにかく歩き回るけど、大丈夫か?」と彼女の心配していた当の本人のほうが、歩きすぎて足の裏に痛みが走るようになってきました。このときの痛みが京都旅行のあいだじゅう続くことになろうとは、このときは思いもしませんでした。

歩き詰めとなった京都旅行で一つ賢くなりました。ソールの柔らかい靴よりも、カチッとした靴の方が長く歩くには良いということ。たしかにビジネスマンは歩きづめでも革靴ですからねぇ、ちょっと考えれば北海道を発つ前に靴の選択を誤らなかったかもしれません。

 

フロントロビー ロビーに飾られた大きな屏風絵

「そろそろ足も限界かも・・・」と思い始めたとき、ようやく目当てのホテルに到着。二条城の真ん前という立地のせいもあるのか、女性の従業員さんが須く和服姿なのにちょっと新鮮な感じを受けました。玄関に立つドアマンも、利用者のタイミングでドアが開くようにと自らが移動するという姿を見たのもこのホテルが初めてです。こうしたちょっとした心遣いで「またこのホテルを利用しよう」という気分になることができます。京都っていいなぁと思いましたね。

 

懐かしい チャリ隊が行き交う

京うどん

三条通商店街 うどん「田舎亭」

ホテルに着いたのも束の間、夕方6時を回ってしまっていたので夜の食事に出掛けなければなりません。二条城ほどの名所の傍なんだから飲食店なんてたくさんあるに違いなというのが、全然お門違いの勝手な思い違いであることを思い知らされました。歩けども歩けども食事をするお店なんて見つかりません。小っちゃくて綺麗とは言い難い大衆食堂みたいなのはあるんですけどねぇ、せっかくの京都で大衆食堂ってのもあり得ませんから。

もう限界となった足を引き摺るようにして歩き回り、三条商店街というアーケード街に迷い込みました。「ここなら飲食店くらい・・・」という希望も見事に打ち砕かれ・・・いわゆる市場通りで、気楽に入れるような飲食店は全く見つかりません。しかしここまで来たらもう引き返すことはできず、「行くとこまで行ったらぁ!」的な行動様式になってきています。

アーケード街の終点に一件のうどん屋さんがありました。これを逃すと次の店を見つけることは無理かもしれないという強迫観念が襲ってきました。仕方ありません、今夜の夕食はここで京うどんということに決しました。

いや、あれ・・・お店は豪華じゃないですけど、けっこうおいしかったですよ。これなら痛む足を引き摺ってまでここまで歩いて来たことも無駄じゃなかったと思えるうどんでした。ネット時代とは便利なもので、旅行から帰って検索してみたら・・・このお店は創業100年という由緒正しきうどん屋さんでした。

 

セブンイレブンにて なにげに美味しい

痛い足を堪えながらホテルへ引き返す道すがら、セブンイレブンで飲料とお菓子を物色。アイスコーナーで珍しいものを発見してしまいました。たぶん関西では普通に売られているものなんでしょうが、「祇園辻利の抹茶最中」という一品が・・・とにかくフリーザーの一角が緑色の袋アイスで占領状態です。これは是非とも食べてみなきゃなりません・・・が結構お高いんですねぇ。最中をゲットしてそそくさとホテルへ直行、もう足が限界です。部屋に戻って食してみましたが、抹茶味の普通の最中アイスでした・・・ちょっと高い買い物だったなぁという感じで微妙です。

さて、天気予報では翌日は終日雨です。遠くへは行かずに、京都駅周辺を散策予定ですが、足の方が心配になってきました。あと二日、大丈夫なんだろうか?

京都へ行こう!シリーズはまだまだ続きます・・・


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京都へ行こう!~その6 [パパの絵日記]

  哲学の道

銀閣寺を後に、哲学の道を南禅寺方向へと歩き始めました。道すがら、緑と赤の入り交じった街路樹がとても綺麗に見えました。 

北海道ではこんなに鮮やかに赤くなった紅葉を見ることがありません。おそらく樹木が違うんでしょうねぇ。

 

 永観堂

途中で増え始めた観光客とすれ違いながら、ようやく永観堂に到着しました。広い境内にはすでに人が溢れており、紅葉の下で順番待ちをしながら記念撮影に余念がなさそうでした。

 

 永観堂   永観堂

水琴窟 永観堂

紅葉を見ながら広い構内を歩き回っていると、水琴窟に出会いました。妻は水琴窟を知らなかったらしく、「こうすると、ほら音が聞こえるでしょ」と実際に鳴らしてあげると楽しげに聞き入っていました。昔の人って、こういうことを見つけることに長けていたんでしょうね。自然とともに暮らすことが少ない現代人には、水琴窟と言っても分からない人が多いのではないでしょうか。ちょっと日本人として寂しいですよね。

さて、ここまで来れば南禅寺は目と鼻の先です。

 

 南禅寺三門

とうとう来ました、南禅寺。妻はその出自を知らないにもかかわらず、「でっけぇかな、でっけぇかなぁ~」という言葉でこのお寺を知っていたようです。いやはや、恥ずかしいから人前では絶対に言わないでくださいね・・・この三門の上で石川五右衛門が見得を切ったのは「絶景かな、絶景かなぁ~!」ですから。

 

 水路閣

やはり南禅寺と言えば三門と同じくらいに水路閣でしょう。これを撮らなければ何のためにここに来たか分かりません。京都市内でいちばん綺麗に紅葉していたと言うこともあるのでしょうが、それにしてもほかに訪れたどこよりも一眼レフカメラに三脚という人また人に溢れかえっていました。人が写り込まない構図なんて無理じゃないかと言うほど、あっちでもこっちでも三脚がそびえています。

 

水路閣   南禅寺

10年ほど前に訪れたときは、人影なんてほとんど見なかったように記憶しているのですが、紅葉の季節は本当にすごい人波で疲れてしまいそうです。

 

 絶景かな

三門から見やる京都市内の風景です。石川五右衛門が「絶景」と称した伝えられる京の街並みとは、いったいどんなものだったのでしょうねぇ。

 

 三門からの眺め

南禅寺を訪れたかった理由の一つはもちろんこの景色を眺めやるためなのですが、それ以外にもう一つ目的がありました。

 

 湯豆腐

それは「湯豆腐」です。10年ほど前にここを訪れたときに食べた湯豆腐の旨かったこと。境内の真ん前に「総本山ゆどうふ奥丹」というお店があるのですが、そのときに食べたのはお隣にある「聴松院」でした。下調べをして出かけたわけでもなく、なんとなく「お寺さんで湯豆腐が食べられる」ということに興味を覚えてフラッと入っただけでしたが、庭園を見ながら湯豆腐を口に運んでいると世の中の憂さを忘れて別天地での時間を感じられるようでした。

「次に京都に行ったら是非とも」と思っていたのですが、門前に「湯豆腐は辞めました」という張り紙が・・・。もともとがお寺さんですから、湯豆腐などと言う副業はこの不景気な時代にやってれらんということかもしれません。訪れるのが数年遅かったようで、残念至極です。ここの湯豆腐(食するだけではなく、庭園を眺めて過ごす時間を楽しむという風情も含めて)を是非とも妻にも味わってもらいたかったのですが。

閉店してしまったものはいくら残念がってみても始まりません。そのまま歩いていると湯豆腐屋「丹後屋」という看板にぶち当たりました。なんとなく店の雰囲気が良かったので立ち寄ってみましたが、あきらかに私が妻に食べさせたいと思った湯豆腐とは似ても似つかぬものでした。この京都の旅で心残りがあるとすれば、私が至福と感じた湯豆腐の味を彼女に経験させてあげられなかったことかもしれません。

ちょっと残念な思いを残しながら、妻がブログを通して知り合った京都の人に教えていただいた「相国寺」へと向かうことにしました。そのくだりはまた次回に(いやぁ、京都シリーズはまだまだ先が長そうです)。


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京都へ行こう!~その5 [パパの絵日記]

銀閣寺 

1日目の宿「祇園畑中」をあとに、今日の散策予定である銀閣寺~哲学の道~永観堂・南禅寺~相国寺というコースを目指して出発しました。

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嫁さんのカメラとRAW現像 [パパの絵日記]

僕にも使えるでつか?

調子がすこぶる悪くなった新PCに観念し、クリーンインストールをして作成時の状態に戻してからはすこぶる快調に動いてくれている自作マシン。(写真に写っているのは妻のPCです)

どうせCanon以外は使わないからと、RAW現像ソフトも純正であるDigital Photo Professionalだけをインストールしました。違った見方をすれば、DPPでまともに現像できないような画像はそもそも失敗作という訳ですね。サードパーティの現像ソフトで原形をとどめないほどの修正が必要な写真なんて、撮る方が悪いと・・・ね。

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京都へ行こう!~その4 [パパの絵日記]

清水寺

ちょっと間隔があきましたが、ふたたび「京都へ行こう!」シリーズです。

京都2日目の朝は携帯電話の目覚ましで6時起床。ガイドブックで清水寺は早朝6時から拝観出るという情報を得たので、人だかりを避けるために早起きをしました。宿の方にタクシーを呼んでもらいました。タクシーも8時(ってタクシーの運転手さんが言っていたと思うけど、9時だったかな?)の通行規制開始までは仁王門まで登ってくれます。

早朝の清水さん参りなら「行きはタクシー」というのがお勧めです。まだ商店街も開いていませんし、境内までの坂をトボトボと上る苦労は1日の始まりとしてはちょっと骨です。タクシーで仁王門まで連れて行ってもらい、帰りに坂道を下ったほうが遥かに楽ができます。

 

清水寺

目論見どおり、平日の早朝ならばこの季節でも人の出は少なかったですよ。やはり秋の京都で超有名なお寺さんに参るのは、早い時間帯のほうが良いようです。

 

清水寺

清水の舞台から見下ろすと、まばらな紅葉の向こうに修復作業中の子安塔が見えます。本来ならそこまで散策するのがお勧めコースなのですが、修理中じゃねぇ・・・

 

清水寺

清水の舞台から少し首を右へ向けると遠くに京都タワーを見ることができます。このタワー、私にとっては因縁浅からぬ場所です。子供のころに札幌に住んでいたのですが、「いつでも行けるから」という理由だったのかテレビ塔に上ったことがありません。よくデパート屋上の遊園地には行った記憶がありますが、下を見下ろすなんてまねをするでもなく、ただただ遊びに夢中でした。

高校修学旅行で京都タワーに上ったのが人生初の「高所体験」でした。そこから見下ろす風景に足がすくんでしまい、高所恐怖症であることに初めて気づきました。それからはずーっと高い場所が苦手でしたが、カメラを持つようになって俯瞰図も撮るようになり、今では高所も平気になったようです。

 

恋占いの石 恋占いの石

 

清水寺は境内にたくさんの社があり、すべてに参っていたのではすぐに財布が軽くなってしまいそうです。こういうやり口を見ると、「こうでもしないと維持費が捻出できないんだろうな」と勘ぐってしまいます。

そのなかのひとつ、地主神社の「恋占いの石」です。若い女性が二人で参拝に来ており、「誰も見てないからやってみない?」と話し合っていましたが、見事に一発で向こうの石まで辿り着けたんでしょうかね? 私は妻帯者なのでこの石のお世話になる必要なしと判断してスルーしちゃいました。

 

音羽の滝

私が修学旅行に来たころは「音羽の滝」の効用なんてバスガイドさんは話さなかったように記憶しています。10歳違いの妻が修学旅行で来たときには3本の水それぞれに違う御利益があると喧伝されたそうです。

おじさんが一人、大量の空ペットボトルをリュックに入れてきており、それに水を汲んではリュックに戻しという作業を延々と続けておられました。私はこの手のものを信じない性質なので、御利益もなにも関係なしという有り難味のない人間です。そんな私の後ろに気がつけば一人のオジイが立っており、説明を始めてくれちゃいました。

そもそもはお伊勢参りの旅の安全祈願のために身を清めるための清水が1本だけ筧から流れ落ちていたけれど、余りにも利用者が多くなって1本では足りないと3本に増やしたものだとか。それゆえ本来なら「旅の安全を願う」ためのものであり、3本のどれでも同じなんだそうです。3本のそれぞれに「学問」「健康」「良縁」と御利益が異なるなどというのは、旅の雰囲気作りのために観光業界が勝手に作り上げたけしからん話なのだと・・・たいそう憤慨なさって興奮気味にお話されていました。きっと歴史好きな方なのでしょうねぇ・・・異聞伝承されていくことがたまらなく感じておられるのでしょう。

ちなみに音羽山から流れるこの水が「清水寺」の名前の由来なんだそうです。

 

清水寺

早朝ということもあり、旅好きの人がパラパラ見かけられるだけで、あとはカメラを携えた人が数人という、清水さんでは珍しくも長閑な状態だったので、のんびりと境内を散策しながら写真を撮ることができました。

 

清水寺

 

清水寺

音羽の滝から仁王門へ向かうとき、赤・黄色・緑と異なる色をつける木立の向こうにそびえる三重塔が綺麗でした。

 

参道

宿の食事を8時半にお願いしてあるので、約束の時間に間に合うように清水さんを後に参道を下って行きます。土産店のシャッターがそろそろ開き始め、参拝の人影も増え始めてきたようです。ここから参年坂・二年坂と下りながら宿へと向かいます。

 

参年坂

参年坂です。観光客が少なく、土地の人が軒先を掃除したり打ち水をしたりしている姿が見え、絵になりました。

 

二年坂

こちらは二年坂。あと2時間もすればこの石畳の参道を埋め尽くすような観光客の波が押し寄せてくるんでしょうね。

 

高台寺

高台寺さんへと上る小道です。もう食事の時間が迫っており、とうとうこのお寺さんへは行くことが叶いませんでした。

 

ねねの道

「ねねの道」を宿に向かって歩いていきます。秀吉の未亡人となった北の政所ねねに縁の土地だそうですね。歴史好きにはたまらない散策路です。

 

八坂神社

朝の散策の終着地「八坂神社」に着きました。ここで右を向くと「祇園畑中」、私たちの宿の入り口です。ちょっとヒンヤリとした空気の中の散策で冷えた体を暖かな食事が待っていました。食事を取ったら「哲学の道」を目指して京都の二日目が始まります。


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画像補整の基本 [パパの絵日記]

補正後 ダイナミックレンジ補正後

これまでなかなか満足のいく結果にならなかったレタッチ作業。上手に行うためのヒントをCanonのIMAGE GATEWAYで見つけました。分かってしまえば「そのとおり」ということなのですが、気付くことができなければいつまでも不満足な現像から抜け出せないままになってしまったと思います。

補正前 ダイナミックレンジ補正前

 

二つの画像はいずれもIMAGE GATEWAYの記載を参考にしてレタッチしたらどうなるかを補正前後(上が補正後、下が補正前)で比較して示したものです。現像はSILKYPIXで行っていますが、やり方はほかのソフトでも同じです。画像が小さいですが、両者の違いは一目瞭然だと思います。空が青く抜け、雲の白さも綺麗に抜け、秋の芝生の微妙な色合いも表現できています。なにより「クッキリすっきり」見えるはずです。コツはヒストグラムと睨めっこをしながらダイナミックレンジを調整するということだけです。

アンダー側はそもそも黒に収束していく側なので、余り深く考えずにRGBのどれか一つのヒストグラムの左端までレンジを狭めます。問題はハイ側の調整です。

ハイ側は白に収束していく方なのですが、黒よりも慎重にレンジ調整が必要です。RGBの3つのヒストグラムがちょうどグラフのX軸上で重なるところまでレンジを狭くしてやるのが綺麗に見せるためのコツとなります。上の画像の場合、ハイ側はGのヒストグラムが一番右へ伸びていますが、ここまでしかレンジを狭めないと「緑被り」が発生してしまいます。つまりRBよりもGだけが目立ってしまうわけです。そこで目をこらして3つのヒストグラムが交わるところを探し出して、ちょうどその点までレンジを下げてやるとバランスよくなるというわけですね。ただし何事も過ぎたるは及ばざるが如しですから、やりすぎると完全に白飛びが発生しますので画像を見ながら作業するのがポイントです。

通常はこの作業だけで明るさも適当になるはずですが、露出アンダーならばトーンカーブを上方へ、露出ハイならばトーンカーブを下方へと追加補正してやればオーケーです。またコントラストをつけたければいわゆる「S字型」のトーンカーブ補正をしてやれば良いことになります。

画像処理のための多くのソフトにはこうした作業を行うためのヒストグラムがあるはずです。これさえあればその他の調整項目はなくても(アマチュアレベルなら)良いくらいです。大雑把な調整になりやすいスライドバーによる補正は行わない方が無難と言え、これをやってしまうと過剰あるいは過小な補正に終わる危険があります。

早くからPCに慣れ親しんで色遊びをしていた人には常識なんでしょうが、何の知識もないままデジタルフォトに嵌った人にとっては「どうやったら鮮やかで綺麗な画像になるんだ?」と悩んでしまうところだと思います。

ヒストグラムがいじれれば良いというのなら、わざわざSILKYPIXを使わずともDPPで十分だろうって?
その通りです。ダイナミックレンジとトンカーブが調整できればおおよそほとんどの画像において「発色具合」は良くすることができます。ところがDPPでは任意の角度補正が不可能です。ずーっと言っていますが、もしもDPPに任意の角度補正機能が搭載されたら、ほかのソフトなんて使わなくなると思いますよ。少なくともCanonユーザーで他社のRAWファイルを扱うことがないのならば、DPPだけで十分と言えると思いますよ。


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ヒヤッとしたなぁ [パパの絵日記]

赤いインプレッサ

昨日からPCモニターの調子が悪いと思っていたら、今日になってさらに症状が悪化。一部機能がまったく操作不能になってしまいました。こうなると具合が悪いのが、はたしてPC側が問題なのか、それともモニター側が問題なのか、いったいどっちなのか分からないということです。「PC側がおかしい」と思い込んでOSをクリーンインストールしたのですが、浅はかでした。相変わらずモニターは一部操作を受け付けてくれません。

昔のテレビは「叩きゃあ直る」ようなものでしたが、さすがにPC用の液晶モニターではそういうわけにいきそうもありません。メーカーサイトからマニュアルをダウンロードしてきて、そこに書かれている「不具合時の対処法」をいくつか実行してみたらもとどうりに動くようになりました。

京都旅行の直後、しかも散財してきたばかりなので、さすがに「モニターが壊れたから買う」というわけにはいきそうもない状況だったので、『直らんかったらどうしよ』と冷や汗ものでした。

結局のところPC側に問題はなかったのですが、せっかくクリーンインストールしたわけですから、「今度こそ必要以外のソフトは組み込まない!」と心に誓いました。でもそんなことは忘れてしまうんでしょうけどね・・・

今回はATOKすら見合わせ、さらにファイヤーウォールソフトもやめました。そのかわりMS IMEとwindows security essentialsを使ってみることにしました。馬鹿だ馬鹿だと思っていたMS IMEも少し賢くなっているようですね。windows security essentialsも無料の割には評判が良いみたいで、なによりマイクロソフトの御謹製ということですからOSとの愛称も良さそうです。まだKasperskiの使用期限が残っていますから、不都合があれば入れ替えればよいでしょうか・・・。でもマイクロソフトの威信にかけても信頼性と安定性は確保してくれそうな気がしますけどね。


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京都へ行こう!~その3 [パパの絵日記]

八坂神社 八坂神社

ぎおん畑中で豪勢な京の夕食を平らげ、腹ごなしを兼ねて夜の散策に出掛けました。畑中の真ん前が八坂神社なので、まずは家族の健康を祈願してから知恩院方面へ歩を進めます。

 

知恩院三門

高二の修学旅行で南禅寺から知恩院へと回ったのですが、遙か30年も前ではあまり記憶に残っていません。知恩院三門の大きさはうろ覚えでしたが、実際に見上げる大きさは言葉も出ませんでした。

 

参道 夜の紅葉

昼とは違った厳かな雰囲気漂う三門ですが、ここから入場はできずに脇の参道を登っていきます。

 

庭園

池に映る紅葉

霊験ありそうな参道 行灯を頼りに

ライトアップされた庭園や池はどことなく厳かな雰囲気がありますが、煌々と照らさずに行灯の仄かな光というのがいいのでしょうね。

七色に照らされる三門

広大な境内をくまなく歩き回り、左甚五郎の忘れ傘もしっかりと見上げてきました。もっとゆっくりとしたいところですが、まだこの先にも見ておきたいところがあるので、知恩院はここで切り上げです。


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京都へ行こう!~その2 [パパの絵日記]

ぎおん畑中

毎年夏休みは暖かな南国ビーチでのんびりとリゾート気分を満喫してくるのですが、今年はちょっと遅めの休暇にして秋の京都で紅葉を楽しむことに決めていました。ところが気安く考えていたのが災いし、宿泊する旅館やホテルが見つかりません。そうです・・・秋の京都は観光客が世界中からやって来るので宿泊施設を確保するのが大変なのでした。

4泊5日の京都の宿を旅行代理店で探して貰い、初日を老舗旅館、残りをホテルという割り振りにしました。初日に泊まるのは「ぎおん畑中」です。

「どうせ京都へ行くなら、1泊だけでも旅館にしたらどうか?」という提案をされ、(旅館は高いからなぁ)と思案。店員さんが言うには「安宿にしても夫婦で京料理を食べに出掛けると高く付く。それなら老舗旅館の食事ありプランを利用しても同じ」らしい。それならお勧めの通り初日は旅館にしましょうということに・・・。

 

ぎおん畑中

京都駅からタクシーで走ること30分ほどで「ぎおん畑中」に到着。それにしてもこの時期の夕刻は道路事情が半端なくすさまじいというのを実感。観光を済ませた人たちが京都中心部へ帰ってくるため、とにかく道路という道路には車が溢れて渋滞しています。そんな中を慣れた運転手さんは結構なスピードで路地を縫うように走っていきます。ところが狭い路地とは言ってもそこは徒歩で観光している人の波が・・・京都のタクシー運転手になるためには通常の運転技術じゃ無理みたいです。「こんなところを走れない」と思うような狭い路地や曲がり角を、事も無げにすいすいと走るタクシーに感動してしまいました。

タクシーがどこをどう走ったのか分かりませんが、観光客の波をかき分けるようにして、とにかく目的地へ到着しました。

タクシーを降りたところで周囲を見渡しても畑中の玄関が見あたりません。どうやら建物脇の石段を登らなければいけないようです。スーツケースを手に「よっこらしょ」と登り始めたところで、上から女性が二人で駆け下りてきました。

「おいでやすぅ」

 

石段 渡り廊下

客間 抹茶

フロントロビーからいったん外へ出て渡り廊下の階段を上っていくと客室です。廊下には行灯が並べられており、京の風情を感じさせてくれます。

客間は広すぎず狭すぎず、いい感じです。仲居さん(京でもそう呼ぶのか分かりませんが)が抹茶を持ってくれましたので、色々と情報収集をしてみます。とりあえず夕食を早めにいただいて、ライトアップイベント中だと教えて貰った高台寺、知恩院、青蓮院へ足を運んでみることにしました。

ぎおん畑中からはいずれも徒歩で散策に丁度良い距離です。この散策は次回のブログにアップします。
(高台寺は時間の都合で結局行けませんでした)

 

お品書き 洒落た感じです

秋をデザインしてありますね 吸い物

フグの焼き物 たいざガニ

松茸ご飯 デザート

夕食はテーブル狭しと次々に持ってこられます。旅行代理店の勧め通り、これなら外へ食べに行くよりも安上がりかもしれません。なかでも八寸に飾られた「秋」は本当に洒落ていました。食べるのが勿体なくなる感じです。

食事を運んでくれる仲居さんとお話をしていると、京言葉は語感が優しいように思っていましたが、実際にはそうでもないような気がしてきます。流れるように話されると所々聞き取れませんし、柔らかな中にも凛とした強さがあるように感じられます。

ぎおん畑中は八坂神社の真ん前という場所にありながら、夜ともなると静けさに包まれてノンビリとした時間が過ぎていきます。夕食後に散策に出掛けてみると、京都の秋はシンシンと寒さが身にしみてきます。散策から帰り、大浴場へ出掛けてみると誰もおらずに貸し切り状態。ここのお湯は軟水なのか、水道水のピリッと肌を刺すような感じがありません。肌にまとわりつくかのように優しい湯につかると旅の疲れが癒されていきました。京都随一と言われる高野槙の木風呂にただ一人・・・贅沢な時間でした。

(この夜の散策の模様と、翌朝の清水参りは明日のブログに・・・)

 

朝の散策帰り 朝食

翌朝は早起きをしてまだ混雑しないうちに清水参りという予定を立てたので、風呂上がりにはそのままぐっすり寝てしまいました。

予定通り早起きをして清水さんへ参ってきました。二年坂、三年坂を順に下って畑中まで帰ってくると、昼間は人でごった返す八坂神社前も人通りがなく閑散としています。これが本来の京の朝なんでしょうね。

温かな朝食をいただき、京都2日目の散策に出掛けます。大きなスーツケースは畑中から次のホテルへ送ってくれるサービスがあると言うことなので、それを利用させて貰いました。荷物運びのためだけのホテルへの移動がなくなったので、時間のロスがなくなりとても助かりました。


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